bread and butterの意味は「パンとバター」ではない?!

 日差しが強く照りつける日が増え、朝から気温が高い日も出てきました。寺岡のショッピングモールに入っているカフェやアイスクリーム店では、冷たいものを求めて大勢の人が列を作っていました。行列ができる日はこれからも多く見られそうです。

 カフェといえば、カフェではカップで飲み物が出てくると思います。カップ一杯のことは英語でa cup of …と表しますが、 “cup of tea”と言うと「紅茶一杯」とは異なる意味にも捉えられます。これはイディオムとなり、「お気に入り・好きなもの」という意味になるのです。

 今回のコラムでは、そのような英語のイディオムやスラングを見ていきます。いわゆる慣用句やことわざのようなもので、当スクールのネイティブ講師がよく使うものを中心に例文を交えてご紹介します。

 まずは “bread and butter”という表現ですが、直訳すると「パンとバター」という意味になります。実はこれは「生計を立てるもの・手段」を表しています。例えば “What is your bread and butter?” で「何で生計を立てているか」「どのようにしてお金をもらっているか」というような聞き方ができます。

 次に “on the fence”という表現を見ていきましょう。 “I’m on the fence.”という文章はそのままの意味だと「私はフェンスの上にいる」となりますが、そこからどのような状況が想像できるでしょうか。フェンスの上にいるということは、安定せずにふらふらしている状況になるでしょう。フェンスの上で左右どちらから降りるか決められないという様子から、「どちらにするか迷っている」「決断ができない」状態を意味するそうです。

 今度は “once in a blue moon”という表現です。 “blue moon”は青く光る月を意味しますが、そのような月を見たことがある人は多くないと思います。青い月は滅多に見られないことから、「滅多に~ない」「ごくまれに」という意味で使われます。

 最後に “come rain or shine”をご紹介します。雨(rain)でも晴れ(shine)でも関わらずということから、「何があっても必ず」「どんなことがあっても」という意味で使われます。

 このように、日常にあるものが例えとして使われていたり、あるイメージから転じてイディオムが作られたりしているようです。今回紹介したイディオムやスラングはごく一部で、便利な表現はたくさんあると当スクールの講師は話しています。表現が作られた起源や具体的な使い方と一緒に、様々なイディオムやスラングを覚えてみましょう!