学びの秋到来!ネイティブが使う表現について学んでみよう

 秋の味覚がおいしい季節となり、高森のケーキ屋やパン屋にも秋の食材を使った商品がたくさん並んでいました。秋は魅力的なものがお店に並んで目移りしてしまいますよね。

 秋は「食欲の秋」だけでなく、「学びの秋」でもあります。新たなことを学んだり、すでに知っていることを学び直したりするのにとても良い時期でしょう。

 このコラムの筆者である私も、この秋に「ネイティブが使う英語」を学びました。日本人の私たちが学んできた英語の表現は、ネイティブの中では場面によって使い分けたり、自然な表現の方を日常で使ったりしているようです。今回は日本人が覚えてきた表現の中で、当スクールのネイティブ講師が感覚として持っている微妙な違いについてご紹介します。

 まずは「たくさんの」という意味で使われる “many” “a lot of”について見ていきます。例えば “There are many trees.” のように、manyの後ろには数えられる名詞(可算名詞)が続きます。一方でa lot of では数えられる名詞と数えられない名詞(不可算名詞)の両方で使われるので “There are a lot of trees.” に加え、“There is a lot of water.” (waterは不可算名詞)というような表現もできます。

 ここまではご存知の方も多いかと思いますが、ネイティブの日常の会話では、可算名詞の場合はmanyよりもa lot of の方がよく使われるそうです。どちらを使っても間違いではありませんが、よりネイティブらしく、カジュアルな会話を意識する際はa lot of を使うと良いとのことです。

 同じように、ほぼ同じ意味を持っていても、ネイティブの中ではその時の場面で使い分けている表現があります。 “I don’t know.” “I have no idea.”はどちらも「私は分かりません」を意味する文章ですが、前者をビジネス等で使う丁寧な表現、後者を友達や家族、同僚等に対するカジュアルな表現として認識しているようです。

 また、文章の中で自分と他の人を並べて表現するときは、大体の場合は自分のことを最後に言うようです。例えば “I and she went to the park.”という文章でも間違いではありませんが、ネイティブの感覚では “She and I went to the park.”というように相手を先に言う方が自然だということです。

 以上のような表現の使い分けは、ネイティブの中では感覚として身についているようです。この他にも、微妙な意味の違いを持つ表現はたくさんあります。「もっと知りたい!」と思った時が学ぶのにぴったりなタイミングです。学びを深める秋にしてみませんか。