朝からじりじりと太陽がまぶしい日もあれば、突然大雨が降りだす日もあり、天気の変化についていくのが大変な時期となりました。紫山でも急に空が暗くなり、雷が鳴り響く日がありました。天気の急変には気を付けてくださいね。
さて今回は、小学校の現場での英語教育をテーマとしてお話しします。具体的にどのように変わり、現場の先生たちはどのように教えているのか、今回は実際の先生の話を交えてお送りします。
まずは英語教育の現状を見ていきましょう。2020年度から完全実施となった学習指導要領により、小学校3,4年生では週1回の「外国語活動」、小学校5,6年生では週2回の「教科」としての英語学習がそれぞれ定められました。これまでも小学校5,6年生では英語学習が取り入れられていましたが、教科として定められたことで、数値による成績・評価が付くようになりました。
このような変化を受けて、現場の先生はどのように英語を教えているのでしょうか。宮城県内外で小学校3~5年生の担任をしている8人の現役の先生方に聞いてみました。
小学校3,4年生では、英語に限らず、世界のあらゆる言語や文化に触れていきます。歌や踊りを交えながら、とにかく楽しい活動になるよう心掛けているそうです。
小学校5年生では、普段の授業での取り組みやリスニングのテストなどを通して評価を付けていきます。文法の構造的なところは触れず、フレーズ・定型文として基本的な文章表現を身につけていくとのことです。
また、学校現場でのデジタル化を受け、英語の時間でも積極的にデジタル機器が導入されているようです。分からない言葉は自分でタブレットなどを用いて調べたり、教科書の各ページにあるQRコードを読み取って関連動画を視聴したりと、デジタル機器も教材として利用されています。
いずれの学年でも、特定の言語にとらわれず、ジェスチャーなど非言語でも自分で伝える力が求められているようです。早い段階から世界に目を向け、自分の力で表現する経験を積むことが目指されています。
このように小学校では異文化理解を入り口として、段階的に英語に慣れ親しめるような工夫がされています。子供たちの興味・関心を引き出しながら、楽しく英語に触れられるよう、当スクールでも様々な工夫を取り入れていこうと思います。