身近にある「英語のような日本語」のあれこれ

 5月の末には仙台市内の多くの小学校で運動会があり、土曜の朝には多くの親御さんが寺岡小に向かっていくのが見えました。当日は、当スクールでも校庭のスピーカーから流れる音楽が聞こえ、賑やかな運動会になったことと思います。

 さて今回は、身近にある英語のような日本語(和製英語)についてご紹介します。英語だと思って海外の人に伝えても、違う意味に解釈されるなど、上手く伝わらないことがあると思います。当スクールのレッスンでも、生徒様が英語だと思って伝えたものの、ネイティブ講師には伝わらなかったということが時々あります。このコラムでは、実際に生徒様が講師に上手く伝えることができなかった単語も交えて、正しい英語の表記を見ていきます。

 まずは食に関する単語をご紹介します。当スクールのレッスンで食べ物の英単語を学ぶ中で、日本での呼び方と英語での表記の違いに驚く生徒様も多くいらっしゃいます。例えば以下のような単語が挙げられます。

 ・ハンバーグ→Hamburg steak

  ・フライドポテト→French fries

 ・ピーマン→green pepper

 ・パン→bread

 また、食事に関係するものとして「ランチョンマット」は“place mat”、「フライパン」は “pan”と言うなど、一見英語のような単語でも日本独自の言い方になっているものがあります。

 次に住まいに関する単語を見ていきましょう。日本でいうマンション“mansion” は海外だと大豪邸・邸宅を意味するため、日本のマンション(集合住宅)を指すときは “apartment”と言います。また、日本でいうアパートもapartmentと言うので、海外ではマンションとアパートは区別して言うことはほとんどないようです。

 また、日本ではお手洗いのことをトイレと呼びますが、トイレは便器そのものを指すので、「トイレに行きたい」と言うとネイティブは驚いてしまいます。お手洗いの呼び方は国によって異なりますが、アメリカやカナダでは “bathroom”ということが多いようです。

 このように、日本独自の読み方をしているものが日常に色々と存在します。なぜ日本ではそのような呼び方になったのか調べてみると、日本の歴史や文化などが見えてくるのではないでしょうか。