ここ数年の猛暑から一転、今年の仙台は暑い日が少なく、暑さが落ち着くのも早かったように思います。いつの間にかキンモクセイの香りが漂う季節となり、連日のように鈴虫の音が鳴り響く紫山です。
少しずつ秋めいている中、「食欲の秋」も近付いてきていると思います。そこで今回はネイティブが驚いた、日本と海外の「食べ物」の違いについてお送りします。

当スクールのアメリカ人講師のSarahは、10年以上は日本・宮城に住んでいて、今ではすっかり日本の食に慣れ親しんでいます。お寿司やかつ丼、すき焼き、しゃぶしゃぶなど、大体の日本食は好きなようで、お気に入りのお店もいくつかあるようです。
そんな彼女が日本に住み始めた当初、「パン屋さんに行ってランチを買おう」と誘われたことにびっくりしたとのことです。アメリカのbakeryは、バケットやロールパンといった、見た目も食感もシンプルなものが多いようで、買い物のついでに行くことが主流のようです。いざ日本のパン屋さんに行ってみると、色とりどりで様々な種類の焼き立てパンが並び、それぞれのパンの美しい見た目とやわらかな食感に感動したと話していました。他に用事がなくても、わざわざパン屋さんに行く日本人の気持ちがよく分かったようで、それからはアメリカから家族が来た時には、必ずパン屋さんに連れていくとのことでした。もちろん彼女の家族も、最初は「なぜパン屋さんに行くの?」と質問したみたいですが、実際にパン屋さんを体験してその魅力とおいしさを味わってもらえたようです。
食材をみても、日本と海外の違いがあるとSarahはよく言っています。彼女は日本のさつまいもやかぼちゃは好きだけど、アメリカのsweet potato、pumpkinは好きではないそうです。私はそれを聞いて「どちらも同じなのでは…?」と思いましたが、彼女にとって全く違うものに思っているみたいです。日本のものの方がやわらかい食感で、甘みも強く、どんな料理でも使えるほど品質が良いと言っていて、日本の野菜の美味しさがよくわかります。
日本の食に染まってきているSarahですが、もちろんアメリカの味が恋しくなる時もあります。American Chinese foodと言われる、アメリカ独自の味付けや調理法で作られた中華料理が時々食べたくなるようです。また日本食を多く食べている今でも、朝食にハンバーガー、昼食にチップスとコーラというような、欧米感の強い食事を取る時もあります。「郷に入っては郷に従え」ということわざの通りではなく、どこに行っても慣れ親しんでいるものや好きなものを味わえると良いですね。